園について

園長先生からの挨拶

みなさま、こんにちは。

若草幼稚園ホームページを御覧いただきましてありがとうございます。

若草幼稚園は自由が丘の地に幼稚園を開園してから2023年で 90周年を迎えます。閑静な住宅街にあり、安心してお子様の教育ができる環境です。目黒区の保存樹木に制定されたヒマラヤ杉、樹齢100年を越すソメイヨシノの桜の木、大きな柿の木、子どもたちが大好きなたくさんの実をつける梅の木など、さまざまな樹木と草花に囲まれ、小鳥たちも体を休めに集まってきます。
近年においては、自然の地面による園庭が少なくなってきておりますが、若草幼稚園の園庭では自然の環境を維持しています。たくさん雨が降ると小さな川が出来、それを子どもたちは眺めて成長していきます。たくさんの木々たちと呼吸している地面は太陽の熱を吸収して子どもたちの身体を守ります。

未来は現在と過去のつながりの上で成り立っています。未来を創造するのは子どもたちです。日本の国のみならず子どもたちの取り巻く環境は、グローバル化、地球温暖化、宗教や国家のアイデンティティなど地球レベルの問題が山積しています。これらの問題を解決するにも世界中の子どもたちの持つ進化に期待しなくてはなりません。
VUCAと言われるこの時代、人類の未来をより良い方向に導くのは倫理観を持つリーダーであると私は考えています。

若草幼稚園では未来を担う子どもたちの社会的共生力を育成するために茶道の精神である「和敬清寂」の心を大切にしています。優しい心、思いやりの心、譲り合いの心、感謝の心。この4つの心は若草幼稚園の教育理念の根幹をなすものです。
今や地球は限りある資源と人口爆発、地球温暖化など様々な問題を抱え、これらの問題を解決するためにも、これからの子どもたちは地球に対する思いやり、他の国に対する思いやり、他者に対する思いやり、他の全てのものに対する思いやりが必要です。それは、リーダーの資質であるからです。若草幼稚園では日常的な教育面に加え、お茶の心を通して自然に対する敬愛、他者に対する思いやりの心を教えています。和敬清寂の心を軸にして STEAM教育のみならず、真の心の教育を目指し、知見を持った子どもたちや未来をより良い方向に持っていくリーダーたちの基礎を作っていきたいと考えています。

「成功のためではなく価値のある人間になるために努力せよ」とアインシュタインは言っています。過去と現在を大事にし未来をよい方向に導く子どもたちが、今求められています。
若草幼稚園の教育目標は、21世紀を未来につなぐ子どもたちが温故知新に学び、限りある資源の地球を大事にする。グローバルな感性と倫理観、共生感を持つ子どもと育つための教育目標となっています。
若草幼稚園に興味を持っていただけましたら、どうぞ、お気軽に遊びにいらしてください。

若草幼稚園 園長 髙坂和子

教育目標

  • 21世紀を創る子どもたち
  • 国際化を生きる子どもたち
  • 健康な体、健康な心
  • 自由な心と判断力
  • 思いやりの心を持つ
  • 地球のことを大事にする
  • 親のことを大事にする

教育方針

1. 守られている安心感と信頼感

若草幼稚園の十分に行き届いた愛情細やか環境のもとにからだの健康向上と、精神面情緒面での安定成長を促す

2. ルールを守る、集団の一員の自覚

集団の中での生活判断力の育成、生活習慣の育成、社会性の自覚と育成を目指す

3. 思いやりの心と正しい心

他者との関わりの中で、人に対する思いやりや、愛情を通して人権の尊さを学ぶ

4. 自主性の形成と道徳の芽生え

他者との関わりの中で自立と協調の精神を学び、思いやりをもとにした道徳性を育成する

5. エコロジーの感性芽生え、四季の感性

若草幼稚園の自然環境や教育をもとにして、自然および地球との共生感を養う

6. 科学の心、アートな心

自然などの事象を通し、科学的な心や審美力を養う

7. 社会性の育成感性、協調性の芽生え

園生活の日常生活を通して豊かな心情や、判断力、思いやりの心を育てる

8. コミュニケーション能力の育成、ネイティブイングリッシュの先生による英語教育、国際化に対する興味や意識を高める

言語に対する関心、コミュニケーション能力の大切さを教える。感情の表現力、聞くカ、自己表現力などを育成する

9. 好奇心の育成、知性の芽生え

情報ではなく、知識を身につける力をつける

10. 選択する力を身につける

自由な思考と判断力を身につける

11. 和敬静寂の精神 思いやりの心、おもてなしの心

日本の文化のアイデンティティである茶道、おちゃごっこを通して作法としつけの情操教育をする

12. 音楽の心、リズムの心

音楽とダンスを運動に取り入れ体と心の遊びとする

若草幼稚園の沿革

創立より現在へ

若草幼稚園は昭和8年、初代園長故関根春与(現園主 関根寛母)により、見渡す限り一面の菜の花とつつじ畑に囲まれた碑衾(現 自由が丘)の地において創立されました。目黒でも創立は3番目であり、私立幼稚園の先駆として、幼児教育一筋に歩んでまいりました。第二次世界大戦という大きな社会的負産も負いつつ、戦後の不幸な社会環境を乗り越え、幼児教育によって戦後復興を支えてきたと自負しております。昭和42年に2代目園長 関根幸子が平成24年に3代目園長 髙坂和子が初代 園長の遺志を継ぎ、誇りある伝統を守り、私立幼稚園ならではの五感を豊かにする情操教育をもとに、新時代にふさわしい幼児教育を目指し、現在に至っております。

現在から未来へ

現在は今までの情報化社会、国際化社会、高齢化社会がより複雑に絡み合うことによって、深化した社会状況となっております。今後の超情報化社会、超国際化社会、超高齢化社会においては、理性と教養、リーダーシップを持つ人間の育成が求められている今、そのような人間形成の礎となる真の意味での幼児教育を園長はじめ教職員一同努力と研鑽をしてまいる所存でございます。